常緑キリンソウ™『トットリフジタ1号』

キリンソウとは

キリンソウは、セダム属と言われることもありますが、実は「ベンケイソウ科キリンソウ属キリンソウ」 です。 これは、国際的な著書「Illustrated handbook of succulent plant(多肉植物便覧)」ドイツや「Flora of Japan(日本植物法)」に記されています。 キリンソウとは、中国の古書に出てくる想像上の動物、麒麟(きりん)に由来すると言われています。 薬用効果もあり蚊や蜂などの虫刺され、浅い切り傷等にも効果があるとされています。江戸時代には飢餓に備え、若葉を塩茹でし乾燥させ保存食に使っていたとも言われています。

常緑キリンソウの開発

初代社長藤田道明はアジアを中心に植物採取を行い、観光植物園パラダイスパークを経営していました。中国奥地へ植物採取に行ったところ、そこでは焼畑農業をしていました。それを見て、「環境破壊ではないのか」と指摘したところ、「我々は生きる為に焼畑を行っており、逆に日本の方が環境破壊している」と言われ緑化事業に取り組む事にしました。そこで、目を付けたのが屋上緑化です。過酷な環境下でも育つ植物の選定をする中で、岩場の上で育つ植物に着目しました。島根から新潟まで歩き、キリンソウの採取を行ったが冬期に落葉するものしかありませんでした。そこで、10年かけ品種改良を行い現在の常緑キリンソウ(トットリフジタ1号)の開発に成功し品種登録しました。

2代目社長(当時専務)藤田豊博は、ゲリラ豪雨や温暖化など異常気象が頻繁に起こり、屋上緑化での雑草問題や土壌流出問題に注目し袋方式を開発しました。そして、特許を取得すると共に発明協会会長奨励賞を受賞しました。その後、常緑キリンソウ普及協会を立ち上げ、植物の販売活動を本格的にスタートしました。

常緑キリンソウ™とは

常緑キリンソウと従来のキリンソウとの比較画像

従来のキリンソウは、日本各地の山地や海岸に自生する植物で冬期間は落葉します。常緑キリンソウは、品種改良を行い、一年を通し緑を保つ様に改良した新品種です。天然雨水が当たる所であれば3~5㎝の薄層土壌で育ち、灌水設備が無くても生育が可能で非常に乾燥に強いことから植生が困難な屋上などにも適している植物です。生息温度-30度~+50度と日本全国どのような条件下でも生息が可能です。キリンソウで常緑の物は、この商品しかありません。

「常緑キリンソウ:トットリフジタ1号」は種苗登録品種(登録第15866号)です。

常緑キリンソウと自生種との比較

・冬季のキリンソウの比較

左:常緑キリンソウ       中:タケシマキリンソウ       右:在来種

在来のキリンソウは、各地の山地や海岸に自生する植物で冬期間は落葉し緑量が減ります。

・キリンソウの花期の比較

左:常緑キリンソウ       中:タケシマキリンソウ       右:在来種

タケシマキリンソウも含め自生種は、大半の個体が4~6月に黄色の花を付けます。常緑キリンソウは、一年を通し緑を保つ様に品種改良した結果、自然環境の中では花が咲きにくいとされる新品種です。

上記のことから、冬期の緑量や夏期の花の咲く量で、常緑キリンソウかそれ以外の品種かどうかを簡単に区別する事が出来ます。

常緑キリンソウの一年

常緑キリンソウの一年の様子
常緑キリンソウの一年の様子アップ

常緑キリンソウは通年緑を保ちますが、いつでも同じ状態ではありません。11月末~12月頃に古い葉が枯れ、新芽と入れ替わることで、通年緑を保ちます。常緑キリンソウの背丈は20~30㎝程度で、季節により増減します。

常緑キリンソウの特徴①:ハイブリッドな光合成

一般的に植物は、それぞれの個体によって1つの仕組みの光合成を行っています。しかし常緑キリンソウは、給水状態ではC3型の光合成、給水停止状態では二酸化炭素吸収が停止しCAM型の光合成になるという特異な特徴をもっています。これを誘導型CAM植物といいます。

・C3型植物(90%の植物のタイプ)
昼間、光合成のとき気孔が開き酸素や水分を放出します。よって常時水分を必要とし乾燥に弱くなります。

・CAM 型植物(パイナップルなど)
CAM 型は昼間気孔を閉じたまま光合成をします。水分が不足すると水分の蒸散をやめます。よって乾燥に強くなります。

・誘導型CAM 植物
C3型とCAM型のどちらにも対応できる植物です。その場の環境に合った光合成の方法を行います。

常緑キリンソウやその他の植物の光合成のしくみの違い

常緑キリンソウの特徴②:二酸化炭素の固定

二酸化炭素の固定とは、植物や一部の微生物が空気中から取り込んだ二酸化炭素を炭素化合物として植物に留めておく機能のことです。森林などの樹木は、数十年にわたって樹木内部に炭素を固定します。草などはその組織の中では、わずかな時間だけ固定化はしますが、焼却したりすると結局二酸化炭素は大気中に戻ってしまいます。このままでは二酸化炭素を固定したことにはなりません。「常緑キリンソウ」は、芝刈りのようにメンテナンスを必要としないため、焼却処分の必要がありません。また、茎が木質化するため、長期間にわたって二酸化炭素を固定することが可能です。常緑キリンソウは、薄層の「小さな森」と言えるでしょう。

常緑キリンソウやその他の植物のCO2固定量の違いのグラフ

植物を80%乾燥させ残った重量を計測すると、㎡あたりの重量は常緑キリンソウがいちばん高くなります(木質化する事で植物の乾燥重量が増加します)。芝生の約3倍近いCO2の固定量です。

常緑キリンソウの特徴③:二酸化炭素の削減効果

屋上緑化などの場合には、空調負荷を減らす効果で冷暖房にかかる電力量を削減でき、そのことで二酸化炭素を間接的に削減するとして評価されます。屋上緑化を行った場合、熱負荷は約3.0℃程度軽減し、1日の熱エネルギー遮断効果は約0.6kwh/㎡となります。これを電力料金に換算すると、約5.0円/㎡程度に相当するといわれています。「常緑キリンソウ」で1000㎡緑化すると、二酸化炭素削減量は、28t程度となり、乗用車12台が1年間に排出する量に相当し、乗用車1台が地球を約3周した距離になります。電気代に換算すると、年間40万円の削減につながります。

常緑キリンソウの苗の規格

・常緑キリンソウ/ポット苗(6㎝ポット)

常緑キリンソウポット苗個体
背丈5㎝~ 芽数2~4本程度
※時期によって背丈、芽数は異なります
常緑キリンソウポット苗全体

・常緑キリンソウ/セル苗(プラグ苗)

常緑キリンソウセル苗個体
背丈5㎝~ 芽数1~2本程度
※時期によって背丈、芽数は異なります
常緑キリンソウセル苗全体